Wednesday, September 03, 2008

前所未有的作业

▼〈谷川の岸に小さな学校がありました……さわやかな九月一日の朝でした〉と、宮沢賢治は書き出す。夏休みが終わって子どもたちが登校してくる。そして教室の机に、赤い髪の転校生がぽつんと座っているのを見つける

▼山の子らは、突然やってきた都会風の転校生に驚いて泣き出してしまう――ご存じ『風の又三郎』の冒頭である。名作を思い出しながら、きのうの夏休み明け、突然いなくなる先生に泣く子はいなかったかと心配した。こちらは大分県の学校の話だ


“谷川的岸边有一所小学校……那是一个9月1日的早晨,秋高气爽”。暑假结束了,返回学校的山里孩子突然发现课桌边坐着一个红头发的转校生。孩子们被这突如其来的都市打扮吓得哭了起来。

以上就是众所周知的宫泽贤治的作品《风的又三郎》的开头部分。这篇名作,令我想到了昨天刚刚结束暑期的大分县学校。担心那里的孩子们会不会因为老师突然消失而被吓哭了呢?!

▼この春から教壇に立っている21人が、不正に合格したとして採用を取り消される。うち1人はすでに、夏休み中に辞職した。ショックを受けた子もいるだろう。さわやかさとは程遠い2学期の始まりである

(在大分县,)今年春天刚刚走上讲坛的21名教师因被认为行为不端而会被解聘。其中一个人已于暑假期间辞职。有些孩子会感到吃惊吧。第二学期了,这是一个与秋高气爽相去甚远的开始。

▼去った担任に、ある児童が「またこの学校に帰ってくるもんね」と手紙を書いたと聞いて、胸が痛む。自主退職は明日が期限だが、だれも自分では口利きを知らなかったという。周囲と教委の罪は小さくはない

听说有的孩子在写给离开的班主任的信中说:“(老师)以后还会再回这所学校吧”的时候,我感到心痛。虽然明天就是自动辞职的最后期限了,但据说还没有人自己去求情(注:自动辞职者有可能根据表现好而被聘为临时雇员)。看来环境和教委的罪不小。

▼9月1日の教室には、夏と秋がゆきあうような、不思議な空気がある。子ども心にも夏の終わりは寂しい。そんな感傷を先生の姿と声が断ち切って、新しい学期への意欲がさざめき出す。子どもの季節を回すのに、先生はなくてはならない存在だろう

9月1日的教室中弥漫着一种夏秋相交时的奇怪气氛。孩子们的心中也写满了夏末的孤寂。老师的身影和声音能够打断这份感伤,继而唤起他们对于新学期热情。老师的存在,对于孩子们的“季节转换”是必不可少的。

▼『風の又三郎』の先生も、〈むかしから秋は一番からだもこころもひきしまって、勉強のできる時〉だと話して、季節を回した。不正のウミを出し切りつつ、子どもたちへの影響を最小限にとどめる。県教委に課せられた前代未聞の宿題である。

《风的又三郎》中的老师也说过:“自古以来,秋天就是(一年中)身心最为紧迫的一个季节,学习之际在于‘秋’”,借以“转换”孩子们的(心里)季节。亮出全部积弊,将由此对孩子们的影响维持在最小——这份前所未有的作业要由县教委来完成。


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★不正合格21人、採用取り消し=「不合格」の希望者採用へ-大分県教委

・大分県教育委員会の汚職事件を受け、県教委は29日、実態調査をした結果、今年度
 教員採用試験で、不正による合格者と不合格者を各21人と特定し、合格者全員の採用を取り消すと発表した。希望者は臨時講師として雇用を継続する。
 小矢文則教育長は会見で「自主退職か臨時講師として続けるかは本人の意向を大事にする」 とした。不正による不合格者は本人の意思を確認の上、10月1日以降採用する方針。 

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