天声人语(7月15日)——-岩波文库
書店にもいろいろあるが、作家の丸谷才一さんは二つに分けている。岩波文庫を置いている店と、置いていない店と。「そして前者が上だと思っている」と、本紙掲載のコラムで述べている。
日本的书店虽然五花八门,可是作家丸谷才一认为书店只有两类:一种是卖“岩波文库”丛书的书店,一种是不卖“岩波文库”丛书的书店。“而且前者占据了上风”,这是本报正在登载的“岩波专栏”中亮出的观点。
その岩波文庫が、昭和2年の創刊から今月で満80年を迎えた。古今東西の名著を5433点、総数は3億5000万冊を超すというから、日本の「教養」を連綿と耕してきたと言える。
“岩波文库”丛书自昭和二年开始出版发行,至今已整整80年了。80年间,“岩波文库”丛书涵盖了古今中外名著5433部,发行总量已超过3亿5千万册!可以说,“岩波文库”养育、滋润了几代人的心灵。
年配の読書家には、書目分類の「五色の帯」が懐かしいだろう。緑の帯は日本文学、赤は外国文学、社会科学が白で、青は哲学や歴史、黄色は日本の古典である。五色を取り込んだ「読書人の一生」という戯れ歌を、文芸評論家の向井敏さんの随筆で知った。
在老一辈的读者当中,很多人都非常怀念那缠绕在“岩波文库”丛书上的五种颜色的纸带。绿色的纸带代表日本文学,红色代表外国文学,白色代表社会科学,蓝色代表哲学和历史,黄色则代表了日本的古典名著(其实也包含中国古典名著的,译者注)。文学评论家向井敏在他的随笔中写道,正是这五种颜色给了他灵感,从而创作出了打油诗《读书人的一生》。
〈ゆめ見るひとみで緑帯/むすめざかりは赤い帯/朱にまじわって白い帯……行き着く先は黄色帯〉。つまり、多感なころは漱石や藤村、大人びてくれば翻訳小説、青年期にはマルクスにかぶれ……老境に入って「もののあはれ」に行き着く。来し方を重ね合わせて微苦笑の人もいることだろう。
“爱做梦的少年钟情于绿色的纸带(指日本文学),青春活力的少女喜爱红色的纸带(指外国文学),结交良友就会喜欢上白色的纸带(指社会科学)……进入晚年则会倾心于古典文学(选自《读书人的一生》)”。确实,情感复杂的时候就会热衷于阅读漱石(夏目漱石)和藤村(岛崎藤村)的书,要装做大人样儿就会阅读翻译小说,青年时代爱读马克思的书……步入老年就会喜爱上哀伤、悲情色调浓厚的书。也有那些回想起过去的经历,脸上就会泛出些微苦笑的人吧。
近ごろは、緑帯と赤帯の世代にケータイ小説の愛読者が急増中らしい。電話で配信される小説だ。素人ぽいのだが、人気作が本になるや次々と数十万部を売り、不況の出版業界を驚かせている。
最近,在青少年当中喜爱电子版小说的人有急剧增长的趋势。所谓的电子版小说,就是可以在手机中阅读传播的小说。这些电子版小说,虽然写作技巧并不成熟,但人气非常旺盛,一旦被出版社买下版权,立刻就会走俏,卖出几十万部也不是问题。这种现象使眼下并不景气的出版界感到震惊。
名作を読まないと嘆く声も聞こえるが、活字離れの一番深刻な「緑と赤」の世代である。まずは書物の世界を覗(のぞ)いてみることが大事だろう。若き日の丸谷さんも「片っ端から歩き回った」という名著の森への道が、ぽっかり口を開けているかもしれない。
不读名著年轻人让老一代的人们感到叹息,更严峻的问题时,这一代年轻人已经渐渐远离书本了。可以说,最重要的是,首先应该对书的世界感兴趣。或许青年时代的丸谷才一也是通过阅读《徘徊于边缘》这部名著,从而迈进广袤的文学森林的。
日本的书店虽然五花八门,可是作家丸谷才一认为书店只有两类:一种是卖“岩波文库”丛书的书店,一种是不卖“岩波文库”丛书的书店。“而且前者占据了上风”,这是本报正在登载的“岩波专栏”中亮出的观点。
その岩波文庫が、昭和2年の創刊から今月で満80年を迎えた。古今東西の名著を5433点、総数は3億5000万冊を超すというから、日本の「教養」を連綿と耕してきたと言える。
“岩波文库”丛书自昭和二年开始出版发行,至今已整整80年了。80年间,“岩波文库”丛书涵盖了古今中外名著5433部,发行总量已超过3亿5千万册!可以说,“岩波文库”养育、滋润了几代人的心灵。
年配の読書家には、書目分類の「五色の帯」が懐かしいだろう。緑の帯は日本文学、赤は外国文学、社会科学が白で、青は哲学や歴史、黄色は日本の古典である。五色を取り込んだ「読書人の一生」という戯れ歌を、文芸評論家の向井敏さんの随筆で知った。
在老一辈的读者当中,很多人都非常怀念那缠绕在“岩波文库”丛书上的五种颜色的纸带。绿色的纸带代表日本文学,红色代表外国文学,白色代表社会科学,蓝色代表哲学和历史,黄色则代表了日本的古典名著(其实也包含中国古典名著的,译者注)。文学评论家向井敏在他的随笔中写道,正是这五种颜色给了他灵感,从而创作出了打油诗《读书人的一生》。
〈ゆめ見るひとみで緑帯/むすめざかりは赤い帯/朱にまじわって白い帯……行き着く先は黄色帯〉。つまり、多感なころは漱石や藤村、大人びてくれば翻訳小説、青年期にはマルクスにかぶれ……老境に入って「もののあはれ」に行き着く。来し方を重ね合わせて微苦笑の人もいることだろう。
“爱做梦的少年钟情于绿色的纸带(指日本文学),青春活力的少女喜爱红色的纸带(指外国文学),结交良友就会喜欢上白色的纸带(指社会科学)……进入晚年则会倾心于古典文学(选自《读书人的一生》)”。确实,情感复杂的时候就会热衷于阅读漱石(夏目漱石)和藤村(岛崎藤村)的书,要装做大人样儿就会阅读翻译小说,青年时代爱读马克思的书……步入老年就会喜爱上哀伤、悲情色调浓厚的书。也有那些回想起过去的经历,脸上就会泛出些微苦笑的人吧。
近ごろは、緑帯と赤帯の世代にケータイ小説の愛読者が急増中らしい。電話で配信される小説だ。素人ぽいのだが、人気作が本になるや次々と数十万部を売り、不況の出版業界を驚かせている。
最近,在青少年当中喜爱电子版小说的人有急剧增长的趋势。所谓的电子版小说,就是可以在手机中阅读传播的小说。这些电子版小说,虽然写作技巧并不成熟,但人气非常旺盛,一旦被出版社买下版权,立刻就会走俏,卖出几十万部也不是问题。这种现象使眼下并不景气的出版界感到震惊。
名作を読まないと嘆く声も聞こえるが、活字離れの一番深刻な「緑と赤」の世代である。まずは書物の世界を覗(のぞ)いてみることが大事だろう。若き日の丸谷さんも「片っ端から歩き回った」という名著の森への道が、ぽっかり口を開けているかもしれない。
不读名著年轻人让老一代的人们感到叹息,更严峻的问题时,这一代年轻人已经渐渐远离书本了。可以说,最重要的是,首先应该对书的世界感兴趣。或许青年时代的丸谷才一也是通过阅读《徘徊于边缘》这部名著,从而迈进广袤的文学森林的。
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